事 業:事務用品製造販売、ソフトウェア開発販売
資本金:4億5500万円
従業員:男性60名・女性60名
住 所:〒996-0053 山形県新庄市福田山中核工業団地
電 話:0233-23-0071
ウェブ:www.essam.co.jp
言葉にして実行することが大切
~全国の会計事務所に信頼される企業に~
新庄工場長 柿崎清彦さん
◆どんなものを作っていますか
当社は、主に会計事務所で使われるファイル、帳簿や領収証など事務用品全般の製造と、パソコンで使う税務や財務会計用ソフトウェアを開発し出荷、販売しております。
昭和38年に現在当社の社長である方が創業しました。今年で創業から53年目になります。
本社は東京都千代田区にありまして、新庄中核工業団地にあるこの施設は、当社で唯一の生産拠点という位置付けです。
当社で販売している事務用品は、すべてこの新庄工場で製造して全国に出荷しています。
システム部門に関しては、東京の本社と新庄工場の2カ所で分担や協力しながら製品の開発に当たっています。
◆新庄に工場を展開した経緯は
創業者である当社の会長は大蔵村の出身で、事業が拡大し生産工場が必要になった際、自分にゆかりの土地に設けたいという気持ちだったと聞いております。
初めは大蔵村に工場を設置しましたが、その後新庄市に移転し、さらに敷地を拡大するため、平成元年に新庄中核工業団地に進出しました。
私は高校を卒業してすぐにこちらの会社に入社しました。
はじめから地元で就職したいと考えていましたし、仕事の種類として製造業を選んだのは、様々な技術を養えるという考えがあったためです。
◆最上地域でお仕事してご感想は
最近は通信や交通のインフラが整い、特にインターネットが普及したことで、最上に居ながらにして東京本社の状況もわかるようになりました。
昔は現物が配達されて初めて分かったことが、今では画像や図面を即座に送ってもらうこともできますし、テレビ会議も行っています。
このようにネット化は、モノづくりや営業のツールとして大変有益で、田舎に居ることの不利な条件がかなり緩和されてきたという印象です。でも、端末画面ではわからないお客様の表情や息づかいといった、対面でのコミュニケーションが持つきめ細やかさには及ばないですね。
交通に関しては道路が整備されて流通は非常によくなりました。
雪による悪影響も年に一度あるかないかまで、運送体制が整っていますので、その意味でも地方に生産工場があることのデメリットは、かなり少なくなったと思います。
人材は、当工場は数名を除いてほぼ全てが最上地域の人間です。ですから、互いに地域や共通の話題で話しやすいですし、見知った方が多い分、働きやすいと思います。
また、最上の人間は、東北人気質と言いますか、寡黙で地道に働く粘り強さがあると感じています。真面目に仕事に向かうといった気質は、我々のような製造業に向いているのではないかと思います。
当社は、仕事に向かう姿勢を表す言葉として「有言実行」を掲げています。
この言葉に表されるように、自分はこれだけのことをやると宣言し実際に実行する、自分の言ったことに責任を持ち行動していくことを目標にしているんです。
最上の方には、もう少し自己アピールもしてほしいですし、思ったことを口に出すという積極さを持つことも大事ではないかと思います。
◆どのような若い方を求めますか
例えて言うとすれば「出る杭になる人材」です。
その意味は、自分から発言し行動することでもありますし、多少打たれてもへこたれない強さを持つことでもあります。そういった方が良いですね。
そのためにも、当社は、企業風土として若い方が失敗を恐れず挑戦できること、自分はこういった仕事がしたいんだ、こういう目標を掲げているんだと口に出して行動に移していけるような、自由闊達な雰囲気を作っていかなければならないと考えています。
就職を考えている方には、自分の特色をアピールし、それを活かして会社でやりたいことをぜひ伝えていただきたいですし、企業としては、そういった若者の意欲を伸ばしていくことが社会的な使命の一つになるのではないかと思います。