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事 業:キノコ製造加工販売
資本金:5250万円
従業員:男性23名 ・女性81名
住 所:〒999-4605 山形県最上郡舟形町長沢6831
電 話:0233-32-8064
ウェブ:www.f-mush.com

地元から価値を産み出し発信する
~食生活の多様化を見据えて計画的に生産~


代表取締役 長澤光芳さん

 

◆どのような会社でしょうか

 当社はマッシュルーム製造と加工、販売を行っている会社です。
 私は前職で食品会社に勤めていたのですが、その頃からマッシュルームの価値や可能性を感じていました。
その後、会社の方針変更に伴いマッシュルームを扱わなくなったのを機に退職し、自宅でマッシュルームの生産を始めました。それがこの会社の原点になります。
徐々に生産する仲間を募り、組合を発足しましたが、メンバーそれぞれの自宅や農場で作る体制でした。
 その後、マッシュルームの需要が拡大していくのに合わせ、設備を集中して計画的に生産することで安定供給を目指そうと、この会社を設立しました。平成13年のことです。

◆脱サラからの起業は勇気がいることでは

 そうでもありません。私にとっては人生の決断というような悲壮感があったわけでなく、食品会社に勤めていた頃から、マッシュルームに関する生産の状況や消費のスタイルなど世界の情報を集めていましたし、マッシュルームそのものの可能性や価値についても確信がありました。
その裏付けとして、これから日本人の食の多様化はさらに進み、西洋料理で頻繁に使われるマッシュルームの需要は高まる、また高齢化により健康志向がさらに進み、栄養成分などマッシュルームの機能性も注目されるという予想がありました。
 起業は、そういった計算や計画に基づいた行動です。

◆生産地に舟形町を選んだ理由は

 私の故郷でもあるし土地もありましたので、ここを選びました。
 マッシュルームはハウスなどの設備で生産しますので気候や風土はほとんど関係がなく、極端に低温の地域でなければどこでも作れます。
むしろ最上地域を考えた時には、こんなにハンディキャップがある所は他にありません。
何よりも冬場の積雪の多さが最大のネックで、産業を興す上でここを選択する積極的な理由は乏しいと思っています。

 ただ、私自身ここに生まれ大人にまで育ててもらったという恩もありますので、最上を拠点としています。
今後も、ハンディキャップをどのように跳ね返して企業をさらに盛り立てていくかが運営課題ですね。

◆今後地域との関わりは

 私は、地域経済の活性化には、中央から予算を獲得してばらまくやり方と、産業を興して地域から価値のあるものを産み出し、それを中央に売ってお金を得るという二つの方法があると思っています。
 また、行政が企業を誘致を進めていますが、これは地域活性化にとってむしろリスクだと考えています。
本社が中央にあれば、法人税や付加価値分の税は中央に納めますから、いわばストローで吸い上げられるようなものですし、地域の若者を安い労働力として企業へ提供を図るだけでは、若者の所得向上や地域への定着にはつながりません。
もちろん企業誘致は今後も大切なことの一つですが、その発想だけに留まる限りは地域の発展はありえないと思います。

 まして他地域と競う上で誘致を有利に進めるために財政優遇を行うのであれば、その財源は住民の税金ですから、この地域の将来の発展を本当に考えるのであれば、それがどのような効果をもたらすのかを真剣に考えるべきです。
 最上に必要なのは、逆に都市部のお金を地域に呼び込む地場産業を育てることです。
いかにして地元から価値を生み出して、それを消費地へ届けるのか、その発想をかたちにして計画、実行していくことが地域振興として必須だと思いますね。

◆若者の印象をお聞かせください

 落ち着きがありますね。
しかし、裏返して言えば元気がないということで、昔のようにハメを外すような破天荒な人は見当たりません。どこか諦めに似た空気感があるような印象です。
 これは、若い人の所得が低さがこういった不活発さの原因になっていると思いますし、これは可哀想なことです。
頑張れば報われる、そんな社会を作ることが、我々大人や経営者の未来に対する責任だと思っています。

 

 

 

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