事 業:産業用リニアモーターの製造・販売
資本金:8,000万円
従業員:男性22名・女性14名
住 所:〒996-6105 山形県最上郡最上町大字富沢大明神4466-1
電 話:0233-45-2886
ウェブ:www.ghc.co.jp
技術を磨き高付加価値の製品を送り出す
~シャフトモーターで機器の精密な動きを支える~
取締役 製造部マネージャー 沼澤明広さん
●どのような会社でしょうか
当社は、自社ブランドで、強力な永久磁石と電磁コイルを組み合わせた「シャフトモーター(直動リニアモーター)」の製造と販売を行っている会社です。
シャフトモーターというのは、金属棒に巻き付くようについた部品が、素早く直線的に動くことによって、様々な機械に動きをもたらす部品というイメージになります。
当社のシャフトモーターは、主に産業用工作機械や検査装置など、動く機器の駆動源として、幅広くお使いいただいています。
製品のサイズは鉛筆ほどから、100kgほどの重さのものまで様々ですが、特長として言えるのは、その精度です。
機械が指定する位置まで素早く動きぴたりと止まる、狂いはほとんどありません。
位置はマイクロメートルのレベルで制御され、その動きを何度でも繰り返せます。
●創業の経緯は
レーザーを使った精密加工機器製造の現場で、お客様から精度が高いモーターが欲しいというニーズがありました。
それに応えて、最上町出身の技術者が自らシャフトモーターを開発し、1991年に製造工場を出身地である最上町で立ち上げたのがはじまりです。
最上町から、このような技術者が輩出されたということに誇りを感じますね。
●最上で仕事をしてご感想は
当社の取引先は、関東、関西、東海地方が多く、工場見学や視察で来ていただく際に、「こんな山間地に工場があるのか」と、立地にインパクトを感じられるようで、驚いて帰ることが多いですね(笑)。
その際は、町内の温泉にゆっくりと泊まってこの地を楽しみながら骨休めをしていただけますので、これは温泉地に会社があるひとつのメリットだと思っています。
最近は韓国や米国などの海外出荷が増え、輸出が増えています。
確かに、地理的に港や空港が近くにはないものの、特に不便は感じていません。
当社の製品は、大量生産の大きなボリュームで稼ぐのではなく、技術力で付加価値を高めた製品づくりで利益を出しています。
製品の輸送に関して地理的デメリットは少ないと考えています。
●最上の人材はいかがでしょうか
東北人全体に言えることですが、控えめで、外へのアピールが上手いとはいえない人が多いと思います。
これから若い人に求めたいことは、アピール力や積極性の他に、何事にも興味を持つ吸収力ですね。
入社後、様々な知識や技術を身に付けてもらって働くわけですから、意欲を持って仕事に向き合えるかどうかは、製品や仕事内容について、どれだけ興味を持つかが大事になると思います。
●興味を持つための工夫は
自分たちが製造している製品がどんな形で世の中で活用され、社会に貢献しているか、または、どういう評価をいただいているかを意識してほしいと考えています。
ユーザーの担当者をお迎えしてお話を伺う機会をできる限り作っています。
毎日、目の前の図面を見て製品を作っているだけでは、自分の働きが世の中にどういう影響を与えているかはわかりにくいと思います。
最終的にどう役立っているかを知り、仕事のやりがいや実感を感じてもらいたいですね。
●今後の展望をお教えください
最近、お客様から提案されたシャフトモーターの新しい使い方が広がりを見せています。
これは当社が考えている以上に発展していくものと思います。
当社としては、若者に就労の場を提供し、地元に根ざした会社として発展することが一番だと考えています。
宮城県方面や、尾花沢を越えて山形方面へのアクセスなど、最上町の地理的特徴をプラスに捉えて事業を進めていきたいですね。