事 業:コンクリート成形品製造販売
資本金:5,250万円
従業員:男性36名・女性3名
住 所:〒996-0091 山形県新庄市十日町1564-2
電 話:0233-22-6822
ウェブ:maruman-con.co.jp
東北の中央という位置を事業に活かす
~付加価値を高めた新たな製品を提案したい~
代表取締役社長 山科慎治さん
●どんなものを造っていますか
コンクリート二次製品です。
二次製品という呼び名は一般的ではないと思いますが、原材料(一次製品)の生コンを使って加工したものを指します。
当社は、自社工場で作った生コンクリートを型に流し込むなどの方法で成形した製品を製造販売している会社です。
当社が製造している製品で街中で良く目にするものは、道路の脇に並んで設置される側溝や縁石、コンクリートの蓋です。
その他に、河川や山の中などの目に見えないところや地中に埋めて使うものもあります。
新たな形状などで付加価値を高めたものの提案を、今後も積極的に進めていきたいですね。
●最上で仕事をするご感想は
山形県は村山・最上・置賜・庄内の4つの地域に食や方言などの独自の文化があってそれぞれに魅力があります。
最上地域に住んでみて思うのは、冬の雪を克服すれば、住みやすい地域ということです。
地理的には、仙台へ車で2時間程度ですし、秋田や盛岡、福島も、高速道路を使えば2時間台で行くことができます。
東北地方をコンパスで丸く囲ってみると、ちょうど最上地域を中心とした同心円状になり、どの方向にも行きやすい位置にあります。
それだけに、交通網が整えば事業を行う上での大きな可能性を秘めたエリアだと考えています。
●企業として将来のビジョンは
最上地域の中だけで稼げるという時代ではなくなってきたと感じています。
現在、様々な商材を開発して東北圏内に納めております。
今後もその方針を一層進めていきたいと考えています。
雇用については、当社は以前から全社員を正社員として採用しています。
モノを造る企業は、作り手を「職人」と考えており、事業の継続には彼らの様々な生産技術の継承が必要です。
若い社員に技術を受け継いでもらうには一定の年月がかかります。
安心して働き続けられる正社員でなければ、継承は難しいと考えております。
●社員にはどんな人が欲しいですか
自分の考えを持ち、それをしっかりと周囲に伝えられる人です。
周囲と同じである必要はなく、私と考えが違うとしても全然構いません。
考えが違うということをきちんと言える人であって欲しいですね。
日本人には、目に見えないものをとても大切にする文化があります。信頼や信用もその一つです。
時間や約束を守ることも大事なことですし、両親などお世話になった人への感謝もそうだと思います。
普段からこのようなことを当たり前のことと心にとめて行動している人は、会って話してみると良くわかりますし、ぜひ、そんな人に当社へ来てほしいと思っています。
●若者はとんがっている人も多いのでは
20代はとんがっていて良いと思いますよ(笑)。
例えるならば、若い頃は誰でも、泥のついたジャガイモのようなもので、友人や学校など様々な人間関係のザルの中で、ぶつかりあいながら泥を落としあうのが若者です。
あまりに強くぶつかれば互いに傷付き、でも弱過ぎれば泥は落ちない、そのような、はざまの中で磨かれながら成長していくのだろうと思っています。
さすがに40代を超えてもそのままではダメでしょうけれど(笑)、20代の若い頃はそれで良いと思います。
仕事でも私生活でも、自分なりの夢があって、こうしたいという目標があるならば、それに対して次は何をしなくてはいけないか、次の行動を考えて実行していくことが大事です。
若いうちに、目標への道を自分で見つけて行動を起こせる力を身に着けるのが大切だと思います。