事 業:自動車整備業
資本金:300万円
従業員:男性4名・女性2名
住 所:〒996-0211 山形県最上郡大蔵村大字合海101-1
電 話:0233-75-2311
地域のために生活の「足」を支えたい
~自動車に関わる全てをサポートする~
代表取締役社長 小関雅彦さん
●どのような会社でしょうか
当社は、自動車の車検や法定点検、整備、修理に加え、新車、中古車の販売や自動車保険関係など、お客様の車周りに関することのトータルサポートを行っております。
昔、この地区には松山炭鉱があり、石炭が採掘されていました。
掘り出された石炭を運び出すのに使われていた車の整備や修理をするために、私の父が50年前に創業したのがこの会社です。
私は長男として、小さな頃から会社を継いでほしいと両親に言われて育ちました。
一時期は、絶対に嫌だと思った時もありましたが(笑)、将来の進路を考える時期に「会社がなくなってしまうのはもったいない。誰かが継がないと。」と考えて、自動車整備の道に進むことにしました。使命感があったと思います。
●自動車は生活に欠かせませんね
はい。最上地域はクルマ社会ですから、何をするにも必要です。
生活を支えるアイテムとして、使いたい時にいつでも使えるよう万全な状態にしておくために、整備が欠かせません。
過疎化が進み、また高齢者が増えていますが、自動車を持つことに伴う様々な手続きや管理を、高齢の方が自分で行うのは徐々に難しくなることも確かです。
自動車を使うことと、修理や管理などケアを行うことの二つのニーズは今後も高まっていくと考えています。
●責任感を持っておられますね
自動車は便利な道具であると同時に、使い方を間違えれば命に関わるものでもあります。
例えば、事故を起こしてしまった方から連絡を受けて、現場に駆けつけることがあります。
そのような時には命の重みを意識します。日頃からきちんと整備していることで助かる命が確かにあります。
また、保険も取り扱っていますので、交通事故の時には出来る限り速やかに対応しています。
お客様からは「すぐに動いてくれて助かる。」と感謝されることも多く、そんな時にはやりがいを実感しますね。
当社としては、お客様の命に関わるものを預かっているという責任を感じながら、小さなこともおろそかにせず、しっかりと仕事をしております。
●大蔵村で仕事をしてご感想は
昔は、大蔵村が田舎だとあまり意識せずに住んでいました。
ところが、今は人が少なくなったせいか寂しく感じる時があります。
当社の前に道路が通っています。
新しいバイパス道路ができたことで、この道路の交通量は大きく減りました。
そのためか、余計静かになったなと感じます。生活するうえでは静かなのは良いですが、商売では困りますね。
若い人たちにとって大蔵村は必ずしも暮らしやすい所とは言えないと思います。
若い人たちには、地域に人を増やすためのアイデアがあれば、ぜひ教えてほしいと思います。
●若者が地元に戻るためには
若い人たちにただ戻って来いと言っても仕方がありません。
大切なのは、若者が働ける魅力ある職場をどれだけ作れるかだと思います。
仕事の魅力というのは、賃金だけでなくお客様との信頼関係を築くことでもあります。
また、良い仕事への感謝の言葉や時には厳しい声もいただくことで、育ててもらえるというやりがいを得られることが魅力そのものだと思います。
●若者の印象はいかがでしょうか
がむしゃらさや粘り強さがない、淡泊なイメージを持っていました。
当社では感謝祭を開催していますが、そこにアルバイトで以前、農業大学校の学生さんたちが来てくれました。
とても素直で最後まできっちりと取り組んでくれたことで、それまで抱いていた若者の印象が大きく変わりました。
やはり、実際に関わってみないとわからないですね。
一部の人だけで全体を決め付けるのはいけないなと私自身、考え方が変わりました。