事 業:土産品の販売
資本金:2,300万円
従業員:女性13名
住 所:〒996-0024 山形県新庄市多門町1-2 ゆめりあ内
電 話:0233-28-8886
ウェブ:www.mogami-bussan.com
最上の物産を通じて地域の魅力を発信
~人々の交流がビジネスチャンスをもたらす~
代表取締役 鈴木信夫さん
●代表取締役に就かれた経緯は
私は、以前家具メーカーに勤務し、商品開発企画部門の第一線におりました。
その間、新庄にほとんどおらず、全国を回っておりました。
この仕事で全国を回るという経験をさせてもらえたことが、その後の経営判断に役立ったと思っています。
その後、外から見た新庄を思い出しながら、地元の特質を活かした事業を考え、たどり着いたのが木材を利用した製品づくりでした。
そこで、木製品の会社を立ち上げ、その縁で当協会の副社長を務めた後、先代の社長の退任に伴い、2016年、社長職に就きました。
●どのような事業でしょうか
当協会ではゆめりあ内の「もがみ物産館」と「新庄ふるさと歴史センター内の物産エリア」の2か所で事業を行っております。
発足以来40年以上経ちますが、当時から最上地方のお菓子などの地域を意識した商品を扱っています。
発足から間もなくは、かなり経営が大変だったと聞いています。
大きな転機となったのは、山形新幹線の新庄延伸です。
ゆめりあに最上地域の物産を紹介する施設を設ける話が出まして、当協会が物産館の運営を始めてからより本格的に物産協会としての存在感を持つようになりました。
●延伸をチャンスと捉えられた
はい。私は山形新幹線の終着駅となる新庄駅に隣接するこの場所に展開することは大きなチャンスになるという確信がありました。
それは前職の家具メーカーで全国をまわっての経験から得たものです。
当時、山陽新幹線の開業と同時にその駅に付随する施設を持つ地域がみるみる繁栄していく様子を目の当たりにしていたのです。
●2020年は東京オリンピックですね
はい。それは東京のみならず、日本の全国各地にとってもチャンスです。
東京とは違う日本を見てみたいという外国の方が、新庄・最上にある田舎の風景や自然環境を求めてやってくるでしょう。
また高速道路を通じて物流も人の流れも活発になると思います。
その時までに、道の駅のような人の流れの中にある交流の場をもっと作っていただきたいですね。
●交流が賑わいを呼ぶのですね
山形新幹線を中心としてゆめりあは人が交流できる場所です。
そこで商売をすることは、商品を買って下さったお客様が次のお客様を連れて来てくださることにつながります。
また、取引のある業者の方については、業者間の情報交換により評判が評判を呼ぶということも大きいですね。
そのように、事業の拡大やビジネスチャンスは、人が行き交う場で、人とのコミュニケーションがもたらしてくれるものと考えています。
最上地域では交流の場はまだまだ少ないですので、もっと設ける必要があると思います。
もちろん、ただやみくもに施設や場を作ればよいわけでありません。
場所や時期を慎重に検討した上で、きっかけのタイミングをうまくつかんで展開することが重要だと思います。
ぜひとも東京オリンピックを良いきっかけにして、最上も飛躍していきたいですね。
●従業員にはどのような方を希望しますか
毎日、たくさんの方と接する職場ですから、人との付き合いを大事にできる方や、人とのコミュニケーションをうまく取れる方が向いていると思います。
明るい性格や笑顔が素敵な、そういった方にぜひ来ていただきたいですね。