ジモト大学2回目プログラム開催報告

「なりたいオトナになる!働き方・暮らし方をデザインしてみよう」をテーマに、具体的な夢マップを描いてみる講座を開催しました。

もがみ地域理解プログラム「ジモト大学」の2回目として企画した講座ですが、第1回目の参加者はスケジュールが(部活・テスト・学校行事・OA入試前などなど)どうしても合わず、2回続けての参加者が0名になってしましました。

何とも残念。。。ではありますが、せっかくの機会に落ち込んでばかりいても仕方ありません。

プログラムを提供する大人側のリサーチ不足だったり、企画の内容やプログラムの魅力を伝えきれていない現状をしっかりと受け止め、今後に生かしていくために、私たちが更に深い学びの必要性を自ら感じることができました。

自分自身の目標や夢に向かって計画立てていく練習をすることで、「まず何をすべきか」、「何のために学ぶのか」をより明確に意識し、夢実現のために一歩ずつ踏み出してもらいたいと考え企画していたのですが、部活や学校行事で忙しい中高生にとっては、連続プログラムはスケジュール調整が困難で、狙った成果を上げることができなかったのが現実です。非常に残念でなりません。

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日本ファシリテーション協会会員の佐竹陽一さんを講師に迎え、夢マップの手法で具体的に自分の未来を思い描き、「こうなりたい!」「こういう仕事をしたい!」「こういう暮らし方をしていたい!」とイメージするトレーニングを行いました。

ぜひとも中高生には受けてほしかったプログラムですが、今回は中高生がいませんので、モガジョ関係者5名、ジモト大学事務局5名、一般参加者1名の計11名で、大人のジモト大学を開催いたしました。

まずは、アイスブレイクです。

初めて会う方が最初から本音で意見を交わしあう会議なんてまずありえない。チームでプロジェクトを進める時、どんな人物か知らないチームメイトばかりでは求められる結果は出しようがない。アイスブレイクが必要なのは、お互いの意見が出しやすい場づくりのためであり、そういう雰囲気になるよう仕掛けを考えるのもファシリテーターの役目だといいます。

また、自分がどんなユニークな意見を出しても相手に否定されないことが大前提で、そうでなければ安心して自分の考えをさらけ出せない、というファシリテーションの基本も学びました。場のデザインに続き、良好な人間関係(信頼関係)ができてこそ、多様な意見が飛び交い議論も深まるのであって、お互いの信頼関係を短時間で築いていくためには、これもまたファシリテーターが仕掛けを用意する必要があるのだと佐竹さんのお話から学ばせて頂きました。

また逆に、楽しくなって盛り上がってくるとついつい話が脱線してしまい、時間になっても次のステップに進めなくなる場合も多く見受けられます。そんな時、ファシリテーターは「時間になったので話をやめてください」というのではなく、会議やワークショップが始まる前に、例えば「私が手をあげたら、いったん話をストップしてこちらに注目して下さいね」とか「この鐘の音が聞こえたら、次に進むためにその場の作業をいったんやめましょう」というふうに約束やルールを決めておき、その場面になったらそのルールを適用するというのも、主体性を持たせるために有効なテクニックなのだと感じました。

いずれにしても、ファシリテーターは議論をし易くするための仕掛け人であり触媒であり、議論の内容をどちらかに誘導したり、ましてや決定したりする立場ではないということを痛感した有意義な時間でした。

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そして、現状と目標イメージのより具体的な可視化にトライしました。不安や不満の元もふくめて自分が今足りないと感じているものは何かを考えていきます。どういう状態がハッピーで充実していると感じるかも書き出していきます。具体的に書き出していくことで、ぼんやりとした不安から「だから私は満足できないんだ」とか「これが解消されれば不安はなくなるんだ」と、どうすべきなのかが見えてきます。想い描く未来像を「時間」・「健康」・「人間関係」・「お金」の軸を意識しながらイメージ化することで、それぞれのバランスも頭に入れながら将来像を考えることができたように思います。だって、どんなに仕事で成功しお金が儲かったとしても、それにより自分の心休まる時間が全く取れなくなったり健康にも不安だが出るようでは、理想の未来像にはなり得ませんよね?

夢マップの手法もトレーニングが重要だということがわかりました。なかなか書けない、イメージできないという人は、普段から「○○したいから△△しよう」という決定の仕方をするのではなく「●●になったらいやだから▲▲しないでおこう」という思考回路が染みついているのだそう。それでは人生を半分損しているようなもの!!肯定的に選択できるような思考に切り替えていくため、この夢マップを何度もくりかえしてトレーニングしていくと、少しずつネガティブ癖も改善していくのだそうですよ。

短時間に発見や気づきがたくさんあったおかげで、忘れてしまうのもあっという間なのでは・・・と思い、参加された皆さんには、自宅に帰ってからもトレーニングできるよう、用紙10枚をお配りしました。いつの時も始めようと思った時がスタートです!早い遅いは言いっこなしで、どうぞチャレンジしてみてください。

最後は、「講座が始まる前の自分の気持ちと今の気持ちを天気で表現するとしたら?」の問いに、グループごとに発表しあって3時間の講座を終了しました。今は雨や曇りでも、晴れにむけて一歩を踏み出すことが大事ですよね。

より深い学びの時間となった「大人のジモト大学」でした。

 

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