昨年度から実施している中学生・高校生へ向けての講演活動「最上地域での働き方・暮らし方を考える」を舟形中学校で行いました。
今回は3年生43名を対象にし、第1部は最上地域を拠点に仕事や活動で活き活きと輝いている女性人材3名を講師にトークセッションを行いました。
また第2部は「いじめ・DV・パワハラも、しない・させないコミュニケーション術」と題して中学生向けにアレンジしたデートDVやいじめ防止のためのワークを行いました。
第一部はこの地域で活動や自分のスキルを活かして仕事を頑張っておられる女性3名をゲストに迎えた女性人材「モガティブウーマン」によるトークセッション。
仕事に就いたきっかけや思い、やっていて良かったと感じること、仕事のやりがい、この最上地域の良さについてそれぞれの感じていることをお話しいただきました。
和裁を趣味から地域での活動へ、そして仕事へと発展させた樋渡さんからは、「目の前のことに丁寧に取り組んで人のつながりを大事にしていると不思議なことに自分がほしい情報が舞い込んで来るようになる。そして、いつもアンテナを張っていれば、情報をキャッチした時、すぐに動くことができる。自分の夢ややりたいことのために心の準備をいつでもしておくことが大事。」とのアドバイスをいただきました。
また、「学校で『職場体験』や『上級学校見学』等があったり、今は高校や大学もオープンキャンパスのような機会が多く開かれているので、その機会を自分の将来のプラン作りにうまく生かしていくことで、より未来の自分をイメージしやすくなるのでは?そうやって少しずつ夢を膨らませていってほしい」との話がありました。
「自分の好きなことが見つかり、それを活かして活動や仕事ができていることはとても幸せなことだと感じます。大変でも頑張れるのはやはり好きなことだからだと思います。たとえ失敗したとしてもそこで諦めなければ、それは決して無駄ではなく、必ず次に繋がっていくものだから、公開しないようにチャレンジしてみることをお勧めします。
やりたいことが見つからないといって焦らなくてもいいです。長い人生の中で、きっと自分に合う”何か”が見つかります。色々なことに興味をもって挑戦してみることで、きっとやりたい事や得意なことは見つかります。」とお話しくださったフラワーアレンジメント教室アプローズを主宰している沼澤さんの言葉は、多くの中学生のこころに響いたようでした。
また、舟形中学校を卒業した、越後美和さんは子育て中の経験や活動と仕事・子育ての両立の中で、迷ったり悩んだりしながら同じ思いをしている仲間との出会いに助けられたことをお話しくださいました。「自分一人では解決しないことも、同じ悩みを抱える人たちで共有することで『自分だけじゃないんだ』と頑張ることができました。ぜひ、一人で悩まずに友達や仲間・家族を頼ってください。そしていつか、自分も助けてくれた方々と同じように誰かの役に立ちたいという気持ちで毎日を頑張っています」とお話しくださいました。
第2部は「いじめ・パワハラ・DVをしないさせないコミュケーションワークショップ」と題し、DVやいじめが起きる心理について基礎のワークを行いました。キーワードは「尊重」で、自分自身も相手も尊重するという考え方です。またコミュニケーションの際には、人に何かを押し付けるのではなく、かといって相手のペースに合わせる一方では、自分を大事にしていないことになってしまい、うまく気持ちを伝えられないケースも学びました。
ここでは「I(アイ)メッセージ」の手法を使い、言い換えのワークも行いました。班ごとにケーススタディに取り組み、具体的な状況を考えることで自分にもおこりうる身近な現状を知ってもらうことができました。
また、地元を更に知ってもらうための紹介品として有限会社ワンツー箸置きセットと会社のリーフレット・メッセージカードを配布しました。