モガミウィズフェスティバル開催報告

去る11月23日にモガミウィズフェスティバルを開催いたしました。

年に一度モガジョが開催してきた「モガジョフェス」・「モガジョサミット」ですが、今年度から対象を女性だけでなく男性まで広げて開催しました。

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女性が活き活きと活躍するには、周囲の理解が必要不可欠。
互いに尊重しあい、それぞれの仕事や活動で輝いているゲスト3組の共に歩む日々のお話から、素敵な未来を描くためのヒントを学ぶ機会としてイベントを企画しました。
また、8月から募集していた「エプロン男子フォトコンテストin最上」の審査結果発表と作品展示、表彰式も行われました。

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男性の家事参画を推進するために行われたこのフォトコンテストは、自薦他薦を問わず、家族からのありがとうのコメントが添えられている作品や料理男子自ら、得意料理に対する熱い思いを添えて応募いただいた作品など、さまざまな作品が集まりました。
作品は全部で32点、そのうち最上地域内からは13作品、村山や庄内、置賜地域からも19作品の応募がありました。

グランプリを受賞したのは、「超簡単絶品トマト缶ツナ缶パスタ」の坂本健太郎さん(新庄市)。
どこのご家庭でも簡単にまねができるような「時短」「コスパ」の観点でも好印象ですが、何といっても、家族からの感謝のコメントや日常的に妻と夫が協力して家事をこなしている様子がうかがえることが、審査の上で一番得点が伸びたところでした。

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ベストスイーツ賞に輝いたのは、「オーガニックプリン 次世代に繋ぐ想いを新庄最上から」のPN:ラズベリー王子さん(真室川町)。
タイトルからもわかるように、周囲の方に喜んでもらいたい、地域の良いものを次の世代に繋げたい、との想いがあるれる作品で、コメントにもその感謝の気持ちがぎっしりとつづられていました。

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その他、「高校球児のためのどんぶり弁当」のPN:かなでさん(舟形町)がベスト継続賞、「とり肉とカボチャのオーブンチーズ焼き」のPN:すぬさん(村山市)がベスト愛妻賞を受賞しました。

お母さんが忙しい時にちょっと料理を担当してくれるだけでもありがたいのに、子どもたちのために毎日欠かさずお弁当を作り続けてくれたお父さん、”世のお父さんたちは見習うべきだ”と審査の上で継続性が高評価につながったかなでさんでした。
また、唯一20代で受賞したすぬさんの作品からは、自分のパートナーへの感謝や労いの気持ちが伝わるアツアツのメニューで愛妻ぶりがポイントを集めました。

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選考が白熱し、僅差となったため「モガジョ賞」2賞が設けられました。
酒田市のPN:ボートさんの「かぼちゃともち麦の焼きチーズリゾット」には奥様だけでなくお母さんおばあちゃんからの推薦コメント、新庄市のPN:エプロン爺さんの「豆腐とサバ缶のピザ風ライス」は包丁を使わずキッチンをまったく汚さないため片付けが超簡単というコメントに、”ぜひまねしてほしい”、”働く女性の味方”など、共感の声が多く寄せられていました。

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受賞された方々に心から拍手を送ります。これからも家族のために美味しいご飯を作っていただき周囲の方を喜ばせ、男性の家事育児を実践していってください。おめでとうございました。

 

 

第2部のトークセッションでは、フリーアナウンサーの門田厚子さんをコーディネーターに迎え、坂本夫妻・渡邊夫妻・菅原夫妻から普段の家事育児の役割分担などを学ぶ機会となりました。

門田さんはYBCのアナウンサーとしてピヨ卵やラジオパーソナリティーとして様々な番組を担当してきた働くママ、フリー転身後も子育て情報番組やナレーションのほか、各種イベント等のMCとしても活動している二児のお母さんです。

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ゲストの渡邊歩さん(イタリア料理店「Due」シェフ)・吉野優美さん(一社 最上のくらし舎代表)は同時期に新庄市の地域おこし協力隊を務めていたことがきっかけでご結婚されました。
歩さんは、地域の伝承野菜やオーガニック食材・ワインにこだわるお店を切り盛りしている本格派シェフであり、優美さんは古民家を改装した喫茶&間貸し「万場町のくらし」をオープンさせるなど、お互いの個性を生かした活動やお仕事で全力疾走している印象があります。
また、7月にはお子さんも生まれ、家事育児も仕事も両立が大変なのでは?

「女性は赤ちゃんを産んでおっぱいをあげる役割が備わっているけど、だからと言って子育ては女性がするとは思わないですね。自分はおっぱいが出ないだけで、子どもを育てる責任に性別は関係なくて、世話は協力してできるほうがするのは当然だと思います。手伝ってるという感覚もないですね。」と渡邊さん。
「お互いにやりたいことがそれぞれあって、それを相手や子どもの存在がストップをかけるよになってしまわないような暮らし方をしたいと思っていて、そのためには自分だけで背負い込まないで、やってほしいことは言う、できることは自分もやるっているのが私たちにとってはごく自然なことです。」と優美さん。

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坂本健太郎さん、静香さんはどちらも山形県職員です。健太郎さんは新庄のご当地グルメ「とりもつ」を使った「とりもつバーガー」の仕掛け人でもあり、「ジモト大学」など注目事業を担当中です。
また男性で育児休暇を取得した数少ない職員の一人としても知られています。静香さんは山形県男女共同参画センターチェリア主催の「チェリア塾」第3期生であり、様々な男女共同参画事業に取り組み、Mogajo誕生の立役者でもあります。
お互いを尊重しながらキャリアアップを図るお二人が、うまく家事育児と仕事を両立できるようになったきっかけは?

「結婚する時に、育休をとってほしい、と伝えてありました。子どもの世話で四苦八苦しているうちに時間が過ぎ、掃除や食事の準備が進んでいないということってありますよね?夫の育休経験が無かったら、専業主婦や育休中のお母さんのこうしたあるあるに対して”家にいるのに何で?”ってなると思うんですね。それが、自分自身も経験しているので、気持ちもわかるし積極的に家事をやってくれるという良い循環に繋がりました。」と静香さん。
「できるほうがやるのが我が家のルール。それは子どもたちも同じです。子どもに家事を積極的に手伝ってもらうことで、自分たちの負担も減るし子どもたちにとっても大人になる良い練習になってると思います。あとは自分の両親などの協力も得ながらやっていくことも一つの手だと思います。やりたいことを我慢してモヤモヤするくらいなら、その気持ちをきちんと周囲に伝えて、どうすると良いか、お互いが何を負担できるか話し合って決めていくのが良いと思います。」と健太郎さん。

仕事もプライベートも周囲の方との連携や協力が大事だということが伝わってきました。

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菅原健児さん、清子さんは、自家焙煎珈琲の店 binoを経営されています。東日本大震災後、南陽市での避難生活を経て、H29 年 1 月に新庄市内で珈琲店をオープンさせました。
一粒一粒選び抜いたこだわりの豆と確かな焙煎技術で人気のお店です。他の二組よりも一緒にいる時間が長いお二人、ケンカせずうまくやっていくためのコツって何だろう?との質問が飛びました。

「性格の違いを認め合うことですね。自分と同じことを相手に求めても仕方ないし、逆に自分が相手と同じであることを求められても絶対に無理ですし苦痛です(笑)。それは仕事でも家の中でもいえることで、違いがあったほうが何かあった時に、折れずに諦めずにいられるのかなぁと思います。」と清子さん。
「会話が大事ですよね。一日のうちにご自分のパートナーとどれだけ話していますか?たわいのないことでも全く話さないよりはいい、やっぱりコミュニケーションは大事ですよ。離婚する夫婦って会話する時間が極端に短いんだそうですよ(笑)。」と冗談交じりにお答えくださった健児さんは、さらに奥さまについてこんなお話もしてくださいました。
「バドミントンをやってきてこれまで繋がってきた人脈というか仲間、何かあれば声をかけて気にかけてくれる、地域のそういう繋がりを持ってる人ですね。だから今があるのかな、と思うとやっぱり感謝ですよね。」

お互いの性格や役割をよく理解した、絶妙な間を持ったお二人のトークにクスッとしたり拍手したり、共感する参加者の姿が見受けられました。

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その他にも、参加者が楽しみながら交流できるようDueのプチメニューとハーブティーを用意しました。ブレイクタイムにそれぞれ感想を言い合ったり、終始和やかな雰囲気でイベントが進み、お楽しみいただきました。

参加者アンケートの集計結果は参加者アンケート集計結果.pdfこちらをご覧ください。

 

 

また同日開催しました現在進行形女子の「Being JOSHI Party」では、13名の活動女子がそれぞれのかつどうPRを行い情報交換するなど、大いに盛り上がりました。
これからもモガジョは、頑張る女性の活躍の場を作っていくと同時に、スポットをあて仲間を増やし、ますます盛り上げていきたいと思います。


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