◎東洋医学とダイエット なぜやせるの?
こくの医院では、保険診療が認められている漢方薬を用いてのダイエット外来を行っています。
漢方薬という性質上、減量効果には個人差がありますが、当院では数ヶ月で10kg以上の減量に成功された方も沢山いらっしゃいます。
最近の研究により、これらの漢方薬には「脂肪を効率よく燃やせるように基礎代謝を高める」「食欲を抑制する」などの効果があることがわかっています。
◎診察・治療の流れ
まず最初に患者様には体質=「証」を調べるための簡単なチェックシートに記入していただきます。
これを元に、使用する漢方薬の種類を決定します。
まず1~2ヶ月飲んでいただき、体重の推移を見ます。体質により減量効果の見られない方もおりますので、その場合は残念ながら中止させていただいております。
また、安全なお薬ですが、あくまでも医薬品のため、定期的に採血をして副作用のチェックをさせていただきます。
またいくらお薬を飲んでいると言っても、今まで以上に食べてしまっては効果も出ませんし、減量後のリバウンドにもつながりますので要注意、あくまでも腹6~7分目程度を心がけましょう!
◎防風通聖散について
当院では防風通聖散、防己黄耆湯、小柴胡湯などの漢方薬を、患者さんごとの体質=「証」により使い分けます。
防風通聖散は、交感神経に働きかけるマオウや、脂肪代謝経路に働くカンゾウ・レンギョウ、溜まった老廃物の排泄に働くダイオウなど、18種類の生薬がそれぞれの働きを助け合うように処方されております。
体質的にはお腹ポッコリの「リンゴ型肥満」の方に最適です。
脂肪を分解・燃焼する働きがあり、特におなか周りの脂肪を落とす効果があります。
体重低下のみならず、「お腹のあたりが軽くなった!」という表現をする患者さんが多いようです。
また、便秘解消効果もありますので、普段から便秘がちの方、特に女性には手放せなくなる薬です。
逆に、普段から軟便傾向の方は下痢しやすくなりますのでお勧めできません。
◎防己黄耆湯について
防己黄耆湯は、色が白く、筋肉にしまりがない体質で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向のある体質の方に最適です。
また、防風通聖散では便が軟らかくなりすぎるタイプの方にもおすすめしています。