独自の発想力とピカイチのセンスで、初めての挑戦にも果敢にチャレンジする頑張り屋。
自らの結婚・妊娠・出産・子育ての経験をもとに、子育て情報サイト「moco.net」 立ち上げに貢献。
現在も様々な情報を日々発信中。


"占いなんてあまり信じないほうなんですけど、たまたま見た誕生日占いで「私を助けてくれる人」の誕生日に、子どもの誕生日があってビックリしたんですよ。
でも「この子とはこういう“運命”なんだろうな」と思いました。"

"この子には色々な考え方や価値観を広げてほしい。私以上にたくさんのことにチャレンジをしてほしい。
最上はすごく好きだけど、子どもにはここに留まる前提で生きてほしくないというか、羽ばたいてほしいですね。"


Q.どんなお仕事をしていますか?この仕事に就いたきっかけは?

H26年度は子育て情報サイト「moconet」(モコネット)のウェブ制作を担当しました。
最上地域の子育て情報が市町村によって差があるので一元化しようということで、子育て中のママの視点でデザインや内容を一から考えていきました。

H27年度は「マザーズコンシェルジュ」ということで、子育てで一旦仕事を辞めていたママたちがもう一度働き始めるために、「企業見学バスツアー」や「プチ起業塾」を企画して再就労の支援やスキルアップのサポートを担当しました。
また、この地域の起業ママたちを取材した冊子の制作も行いました。その情報はウェブでも今後アップしていく予定です。

この仕事を始めたきっかけは、はぐくみ保育園の園長に「moco.netの立上げ担当者としてどう?」と声をかけてもらったご縁ですね。
県の担当者の理解もあって、信じて全て任せてくれたのが自分にはとても励みになりました。
というのも、ちまたにあるパンフや情報誌には、母として女性として、「何でこういう作りなんだろう?」っていう疑問がいっぱいあって、「気軽に手に取ってもらえるように」とか「分かりやすくて永く使えるように」って、極力行政っぽさをなくしたかったんですよ。
ですが、半端な提案では結局今までと同じ形に落ち着いてしまうので、デザインも情報発信するコンテンツもより具体的に、自分の理想のイメージを伝える努力をしました。

現在はこれまでの事業をフォローしつつ、園の行事や子育て支援事業のフライヤー制作と保育補助をしています。
自分にも子どもがいるし、甥っ子姪っ子がたくさんいるので、本格的に仕事で子どもと接することに不安はありませんでした。中学1年で叔母さんになったので(笑)。
でも、子ども相手にこちらの考えを伝えて分かってもらうのって難しいことですね。
 

Q.一番やりがいを感じることは?

デザインや構成を夢中で考えているのが好きだし、それが採用されて形になった時にやりがいを感じますね。
あと、園の子どもたちが「ゆかり先生〜」って名前を呼んでくれた時はうれしかったです。

2歳児を担当しているんですけど、しゃべるようになった子も、まだの子も、一生懸命その日あったことを教えてくれるんですよ。大人のマネをして言葉を覚えるので、言葉遣いには本当に気を付けています。
職員はみんな仲が良くて、とてもやりがいのある働きやすい環境ですしね。


Q.価値観を広げるための心がけは?

本当は世界一周とかができるなら、自分の目で見て確かめて、そういうことをしてみたかったです。
そうして見聞を広めたいけど、でもそれはなかなか現実的に無理なので、映画を見たり情報を多く取り入れていくようにしています。
ちょっとでも気になることがあれば、すぐに調べますね。例えば、世界遺産とか好きなんですが、実際には家族や仕事を置いて行けないですけど、行ったのと同じくらい知りたいんですよ。
歴史的背景とか、関連情報とか、事例とか、とことん調べますね。

あと、分かりやすい邦画よりも、ちょっと内容が複雑な洋画が好きで、それを何回も見るとか。
1回目と2回目で違う捉え方をしてみるのも好きなんですよ。
今は子どもが優先でゆっくり自分の好きな映画を見る時間や機会も少ないんですけど。でも子ども向けアニメなんかも一緒に楽しんでいますよ(笑)。


Q.由佳李さんの性格は?

周囲からは歳の割に落ち着いていると言われますが、自分では短気でこだわりが強い性格かな?と。
色々なことに興味があって一つに絞れなくて抜けちゃうところもあると思います。
五人兄弟の末っ子で、幼い頃は兄からはプロレス技をかけられるのが嫌で小一時間ぐらい家出したこともあります(笑)。
昔から行動力だけはあったんです。思い立ったらすぐ行動だし、悩み事は人に相談しても解決にはならないと思うので、考えすぎるよりはなるべくポジティブに行動しようと思ってます。
 

Q.リラックス方法は?

寝る前の子どもとの会話・友だちとの飲み会・音楽鑑賞・映画や漫画を見ることですね。
お酒は日本酒が好きですけど、子育て中だと月一が良いペースかな?音楽は特にハウス系が好きで、自分もちょっと癖があるからか、マニアックな音楽やミュージシャンが好きですね。
高校の時に少しDJもやっていて、そこからどんどん掘り下げていくのが楽しくて(笑)。
とにかく、同じ場所・同じ空間・同じ状況にいるのに飽きちゃう性格なんで、だから旅とかも好きです。

休みはほとんどが子ども中心で、一緒に公園に行ったり、買い物に行ったりですね。
でも結局、自分の買い物に子どもを付き合わせてる感じもあるんですが…。
たまに自分デーができた日は片づけや美容デーにあてていますね。
とにかく旅とかも好きだし部屋の模様替えやDIYも好きです。
主人が大工さんなので大掛かりなものは手伝ってもらうのですが、先日カウンターテーブルを作った時は、なかなか私のイメージが伝わらず大変でした(笑)。


Q.将来やってみたいことは?

今のところはまだ模索中という感じなんですけど、漠然と、人と触れ合う仕事がしたいとは思っています。
例えば、ウェディングやその二次会ができたり、なるべく周囲のニーズに応えつつも、この田舎ならではの自然や四季を最大限に活かした特別なカフェの運営や空間づくりとか。よくばりなんですよ(笑)。

あとは、家の設計とか。自分の住みたい家を自分で造りたいです。
今住んでいるマンションは、実家の物件なんですが、手始めに、そこをデザイナーズマンションみたいにプロデュースしたいですね(笑)。
それで周りの人も喜んでくれるなら嬉しいです。
 

Q.地元新庄の好きなところ、嫌いなところは?

空気と水が美味しいですね。
都会にいた時には月一で熱を出していて、水があわず肌荒れもすごかったです。
もともと人混みが苦手なので、電車通勤や慌ただしいリズムに疲労もあったのかもしれないですけど、地元に戻ったらそういう不調は驚くほどなくなりました。
それと食べ物もおいしいですね。

ただ、どうかなって思うのは、「みんな知り合い」っていう点で、それが心強いところでもあるんですけど(笑)。
「みんな同じなのが良い・普通なのが一番」っていう価値観が根強いですね。特に年配者には、私が子どもの頃から他人と違うことをするのに対して、奇抜だとか変ってると言われ、理解してもらえなかったです。
「どうして自分の価値観を押し付けるんだろう」って思っていました。

今は、結婚して出産も経験して、だいぶ自分の見方も変わってきたので、価値観の違いも納得できるようになりましたけど、正直、家庭があるから自分の衝動を抑えられているのであって、もし独身だったら、『自分で何かやりたい』っていう気持ちを実現させるために、ここにはもういなかったかもしれないですね(笑)。
 

最上地域の女性へメッセージ

まだまだ女性の活躍に対しては、良しとしない風潮が根強い地域だし、出たら出たで周りから色々言われることが、女性が表に出られない理由なんだと思うんです。
でも負けずにどんどん出てほしいです。
もっと色々なジャンルに挑戦して、一緒に最上地域を盛り上げてほしいですね。昨年( H28年度)、地域内の女性企業家を取材してわかったんですけど、「何かしたい」と思っている人はたくさんいる、そういう人が集まってイベントも企画したいですね。
そういう機会がいつか作れたらいいなと思います。